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更新日:2023年6月2日
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真正双子葉類 バラ科 サクラ属
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高木性ですがそれほど大きくならない落葉広葉樹で、葉は近い親戚のサクラに似たかたちをしているもののもっと大型です。庭木用の品種も開発されていますがもともと北方性の植物なので区内で見る機会はあまりないかもしれません。花の季節(3月中旬)に見物にご来館ください。
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未来館のアンズの木は3月中旬に咲きます。サクラ属の中でも優美で見ごたえがあるため、主生産地の長野県では開花の季節にお花見観光でにぎわいます。
未来館では毎年6月初めにオレンジイエローに色づいた実を収穫し利用者に提供しているほか、実を木に数個残して鳥たちを思いやっています。
ウメとは同じサクラ属の釜の飯の誼でよく交雑し、大きい梅干しの粒には多かれ少なかれアンズの血が入ってます。中華料理のすてきなデザート、「杏仁豆腐」はアンズの種の中の「仁(じん)」(梅干しの種の中にもあるアレですね)を材料にしたものです。
ネパールから中国北部に連なる山岳地帯が原産地と考えられており、中国で薬用および食用としてBC2000~3000頃に栽培化された後、天山路を経て西方のアルメニアに運ばれた雄渾な歴史を誇ります。なお、学名のうち種小名の「armeniaca」は、当初アルメニア原産と誤認されたときの名残です。
我が国では青森県と長野県の果樹王国2強が生産を分け合っていますが世界的には天山越えの末裔がヨーロッパで花開いて大量に栽培され、優良品種が多数開発されています。アプリコットジャムを塗ったトーストは絶品ですね。
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