更新日:2022年9月30日
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それでもあなたは食べますか!?~生肉と食中毒の話~
「江戸川保健所では、東京都・特別区と共同して、食肉の生食による食中毒を防止するために、営業者の指導・消費者の啓発など全力で取り組んでいます。」
腸管出血性大腸菌による食中毒にご注意ください!
令和4年8月に、京都府で発生した腸管出血性大腸菌による食中毒事件では、加熱不十分の肉を食べた90歳代女性が死亡したほか、20名以上の方が腹痛や下痢などを発症しました。
腸管出血性大腸菌の特徴
- 原因食品:生や加熱不十分な食肉。汚染された手指や調理器具等を介して二次的に汚染された食品。
- 潜伏期間:1~14日
- 特徴:少量の菌で感染し、ベロ毒素を産生して出血を伴う腸炎などを引き起こします。
- 症状:激しい腹痛、下痢、血便、発熱、溶血性尿毒症症候群(HUS)(注)など
(注)溶血性尿毒症症候群(HUS)とは、溶血性貧血、血小板減少、急性腎機能障害を主な症状とする症候群を指すものであり、腸管出血性大腸菌のベロ毒素と密接に関連しているものとされています。
腸管出血性大腸菌の予防ポイント
- つけない
包丁、まな板などの調理器具を、生肉用とそのほかの食品用で使い分ける。
焼肉屋などで生肉を焼く場合は、焼く用のトングと食べる用の箸を使い分ける。 - 増やさない
調理した食品は10℃以下または65℃以上で保管する。 - やっつける
食材の中心部を75℃で1分間以上加熱する。
昨年の都内食中毒発生件数の原因トップ3は、以下の通りです。
- 1位アニサキス
- 2位カンピロバクター
- 3位ノロウイルス
2位のカンピロバクター食中毒の主な原因食に、生や加熱不十分な鶏肉があげられています。
肉の生食は危険性が高いことを知ってください。