平成28年4月14日 区立中学校の約10年間にわたる取り組みが本に「コの字型机配置+4人グループ学習」出版

更新日:2016年4月15日

”「教えて!」が素直に言える教室づくり”

 区立二之江中学校(春江町5丁目3番1号/校長:内野雅晶校長/在校生:770名)が約10年間にわたって取り組んできた授業形態を解説した「コの字型机配置+4人グループ学習(二之江中学校編著/明治図書/1,900円・税別)」が4月に出版されました。生徒の学習意欲向上と良好な人間関係の形成を築くために教員が実践する授業は様々な効果を上げ注目を集めています。
 教育学者の佐藤学氏が提唱した「学びの共同体」により、各地で実施されてきた「コの字型机配置」と「4人グループ学習」は、確かな学力を全ての生徒に身に付けさせる方法の一つ。「コの字型机配置」とは、教室内で生徒の机を“コの字”に向い合せ、中央に教員が歩く“花道”のスペースを作る座席配置。教員の目が行き届くことで、きめ細やかな授業が進められ、教室全体に安心して発言できる雰囲気を作ります。また、「4人グループ学習」は、男女4名が一組となって対角線上に机を向い合せる座席配置。「分からないから、教えて」と言える即時性をもつ“学び合い”のできる環境を作り出します。
 同校では、この授業形態を導入する前、生活指導上の問題が長期にわたり改善できず、困難な状況にありました。根本的な解決には、学校として第一の責務である“学び”について生徒と向き合うことにあると考え、全ての授業に取り入れました。2006年から実施してきたこの取り組みは、生徒の学習意欲の向上に成功。全国学力・学習状況調査の生徒質問紙調査では、「学習習慣」、「自尊感情」、「言語活動・読解力」において、全国や都の基準を上回りました。生徒全員の“学び”を保障することは子どもたちの尊厳を認め、生徒と教員、生徒同士の良好な人間関係も作られ、落ち着いた学校運営が可能になりました。
 また、23区内で2番目となる学級数を有する同校は、2006年には生徒数が400人台にまで減少。導入後、年々生徒数は増え続け、現在、学校選択制を利用して他校に入学を希望する生徒はほとんどない状況となり、保護者や地域からの信頼も高まっています。
 書籍には、座席配置の特徴をはじめ、「声のトーンを低くする」などといった授業を進めるテクニックなどを紹介。日々授業改善に取り組む校内研修や教師が授業をデザインする科目別の実践事例なども掲載されています。
内野雅晶(うちのまさあき)校長は、「学力の定着こそ生徒の自信につながります。生活指導に困っている学校に役立てて欲しいです。」とコメントしています。

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