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平成30年12月10日 古民家・一之江名主屋敷で「すす払い」

更新日:2018年12月10日

“新年を清々しく迎える年中行事”

 江戸中期の建築様式を今に伝える「一之江名主屋敷(春江町2丁目)/都指定史跡・区登録史跡」では、きょう(10日)、年の瀬に屋内のすすを払い、年神様を迎える準備をする年中行事「すす払い」を行いました。
 一之江名主屋敷は、江戸時代初期から一之江新田の名主を務めた田島家の居宅。約2000坪もある敷地には、江戸中期の建築様式を伝える三本溝の敷居や鴨居が残された茅葺きの曲り家造りの主屋があり、屋敷のまわりには防風林や堀なども残されています。創建当初の様子を伝える貴重な建造物として、現在は一般公開も行っており、古民家解説会をはじめ、雛人形や五月人形の展示、季節に応じた昔ばなし会などを開催。近年は外国人観光客なども増え、昨年度は一年間で約9400人の観光客らが来場しました。
 「すす払い」は、新年に年神様を迎えるにあたり、屋敷の内外を掃除する年中行事で、すすとともに一年の厄も祓い、心身を清めて正月の準備を行うもの。同屋敷では、茅葺屋根を害虫などから守るため、土間のかまどを使って毎月いぶし作業を行っており、桁や梁、茅葺き屋根の内側には、多くのすすや埃が溜まります。これを年に一回、敷地内の竹林の笹の葉で作製した“特製のはたき”を使って払い落とします。
 きょう(10日)は、朝10時から区民ボランティアや職員など15名が作業に着手。集まった作業者らは頭に帽子や手ぬぐいなどを被り、手には軍手、口元にはマスクを着用して早速準備に取り掛かりました。初めに、火棚や台所の調度品などを屋外に移動。その後、天井から落ちてくる黒いすすで床や囲炉裏が汚れないよう足元にブルーシートを敷き、その上から新聞紙を敷き詰めたところで、いよいよ“特製はたき”が登場。はたきは、長さ約4メートルの竹の先に約1.5メートルの笹10〜12本を括りつけたもので、これを手にして伸ばすと高さ7メートル超の天井まで届く仕様となっています。特製のはたきを扱うのは、同屋敷で15年以上ボランティアを務める80代男性。子どもの頃から笹で作った手製のはたきを使って実家のすすを払っていた男性は、両手でしっかりとはたきを握り、慣れた手つきで天井や梁、柱などを払うと、屋内は霞むほどの黒いすすや埃が一気に舞い上がりました。作業は約1時間かけて行われ、清々しく磨かれた屋敷は新年を迎える準備が整いました。
 作業を終えた男性は「もう今年も終わりだと実感が湧きます。また気持ちを新たに、来年もボランティアを頑張りたい」と笑顔で話していました。
 同屋敷では、年の瀬行事として今月15日に「正月仕舞い〜飾り付き箸袋を作ろう〜」を開催。水引きを結んで正月に使用できる飾り付きの箸袋を作成します。入館料は100円(中学生以下は無料)。問い合わせは、区教育委員会教育推進課文化財係(電話:03-5662-7176)まで。

写真 すす払いの様子

問い合わせ先

このページは経営企画部 広報課が担当しています。

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