遠い夢 未来へのささやき まちの鼓動 ふるさとの原風景

更新日:2019年1月31日

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紙本着色十王図

地獄・極楽の思想をまとめたものに日本天台の学僧源信(942~1017)の『往生要集』があります。ことに地獄に関する描写にすぐれ、以後の日本人の地獄・極楽観の基礎になったばかりでなく、中国へも渡って大きな影響を与えました。
地獄において、罪人亡者どもが苦しむ様を図にしたものを「地獄変」または「地獄変相」といいます。
「十王図」は『十王経』の内容を図にしたものです。『十王経』は偽経(疑経)の一種で、中国・朝鮮でおこなわれたもの(『仏説閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』唐末、9世紀末~10世紀初頃か)と、日本で行われたもの(『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』鎌倉時代初期、12世紀頃)の2種があります。十王信仰は、中国唐末あたりから盛んになったといわれ、敦煌の「十王図巻」(大英博物館蔵ほか)が知られています。日本でも平安時代末期あたりに十王信仰が入ってきて、鎌倉時代に急速に広まりました。

『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』にいう十王とその本地仏はつぎの通りです。

17日 秦広王(不動明王)
27日 初江王(釈迦如来)
37日 宋帝王(文殊菩薩)
47日 五官王・伍官王(普賢菩薩)
57日 閻魔王・閻羅王(地蔵菩薩)
67日 変成王(弥勒菩薩)
77日 太山王・太山府君・泰山王(薬師如来)
100箇日 平等王(観音菩薩)
1年 都市王(勢至菩薩・阿しゅく如来)
3年 五道転輪王(阿弥陀如来)

浄興寺の十王図は、観音と地蔵の2幅を加えた12幅構造で、図様も簡素化しています。これらは、敦煌の「十王図巻」がそうであったように、講唱説教・絵解きに用いられました。

  • 江戸川区有形民俗文化財・民俗資料
  • 江戸川3丁目22番地5 浄興寺
  • 平成6年2月22日 告示

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