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更新日:2021年7月14日

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結核について

結核とは

  • 結核菌の感染によっておこる病気です。日本では年間約1万5,000人が新たに発病し、毎年2,000人が命を落としています。世界では毎年150万人が命を落としています。
  • 高齢者には、若い頃に結核流行時を経験して結核に感染している人が多く、加齢等により体力、抵抗力が低下し、結核を発病する人が増えています。特に、80歳以上の方は結核を発症する危険性がそのほかの年齢の方に比べて約5倍高くなっています。年に一度は必ず健診を受けましょう。
  • 若い世代には、結核未感染の人が多く、結核菌を吸い込むと感染し発病する恐れが高くなります。活動的な世代であるため、発病すると多くの人に感染させる可能性があります。(学校、塾、アルバイト先、職場などで集団感染が出ています。)

症状

  • 発症初期には自覚症状のない人もいます。
  • 咳、たん、発熱など、「風邪に似た症状」が出ます。
  • だるさ、寝汗、食欲不振、体重減少、胸の痛み、血痰や吐血などがみられることもあります。
  • 症状が進むと、肺の組織が死んで空洞ができ、それがどんどん大きくなり、呼吸が苦しくなります。

感染経路

  • 結核の患者が咳やくしゃみ等をした時に飛び散る「しぶき」に含まれる結核菌が空気中に浮いていて、その空気を吸い込むことによって他の人に感染します。(空気感染)
  • 痰の中に結核菌を出していない患者の場合は、他の人にうつす心配はありません。
  • 結核に感染しただけでは、周囲の人に感染させることはありません。発病する人は感染者10人に1人くらいです。
  • 患者の部屋の消毒は必要なく、換気をすれば大丈夫です。食器は普通に洗浄し、寝具は一度、日光に干しましょう。

感染予防

  • 咳やたん、微熱など「風邪に似た症状」が2週間以上続く場合は、医療機関を受診し、検査を受けましょう。咳が出る時はマスクをつけるようにしましょう。
  • 65歳以上の方は年に1回、胸部エックス線検査を受けましょう。
  • 生後1歳に至るまで(標準接種期間は5ヶ月から8ヶ月に至るまで)に結核予防接種(BCG接種)を受けましょう。
  • 健康的な生活習慣(十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動)を心がけ、抵抗力をつけましょう。

医療費の公費負担制度

入院公費負担

保健所が実施する勧告または措置により入院している結核入院患者の方には、指定医療機関で受ける入院医療についての公費負担制度があります(感染症法第37条)。公費負担の開始日は保健所が患者に入院を勧告または措置を開始した日となります。

通院公費負担

結核通院患者(他疾患での入院患者を含む)または潜在性結核感染症患者(他疾患での入院患者を含む)の方には、指定医療機関で受ける通院医療についての公費負担制度があります(感染症第37条の2)。公費負担の開始日は保健所が申請書を受理した日となります。

結核医療費助成について(東京都福祉保健局)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

江戸川区結核患者地域療養支援事業(江戸川区DOTS)

  • 医師から「服薬完了」と言われるまで、完全に薬を飲み続けることがとても大切です。
  • 症状がないからと服薬を中断したり、飲んだり飲まなかったりすることで、病状の悪化や薬剤耐性結核になることもあります。
  • 薬が効かなくなると、結核の進行を食い止めることができなくなります。
  • 結核は、基本的には一定期間薬をきちんと飲むことによって治る病気ですが、長い期間毎日薬を飲み続けるということは、簡単なようで非常に難しいことです。
  • 「どんな人でも服薬中断の可能性がある」と言われています。服薬完了に向けて、医療機関や保健所が連携して支援していく必要があります。
  • DOTS(直接服薬確認療法)の推進が掲げられ、江戸川区では結核患者地域療養支援事業を行っています。
  • DOTSは患者の状況に合わせて実施しています。

接触者(周囲の人が結核と診断された方)の方の健康診断

  • 保健所では、結核の患者と接触する機会の多かった人たちを対象に「接触者健康診断」を行い、早期発見と発病予防に努めています。
  • 接触者健康診断の連絡を保健所から受けた方は、症状がなくても必ず健康診断をお受けください。費用は無料です。
  • 「接触者健康診断の対象者」や「検査の内容、時期、回数など」は、患者との接触程度や接触者本人の年齢などを考慮した上で、国のガイドライン等に基づき保健所で決定されます。

江戸川区の結核統計

  • 2019年、新たに結核と診断された方は95名でした。
  • 2019年の人口10万人あたりの新規登録患者数(罹患率)は、江戸川区13.6、東京都13.0、全国11.5で、江戸川区は全国、東京都と比較して高くなっています。
  • 結核の治療あるいは経過観察が必要とされ、江戸川保健所に登録管理されている方は、2019年12月末現在421名です(潜在性結核感染症を含む)。
  • 例年、治療している方の数パーセントが、治療中断、脱落しています。

関連リンク

結核予防会結核研究所(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

結核(BCGワクチン) (厚生労働省)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

結核に関する資料等(東京都福祉保健局)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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