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更新日:2019年6月12日

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2019年(平成31年)度当初予算案を提案

平成31年第1回江戸川区議会定例会 会期:2月19日(火曜日)から3月26日(火曜日)

新しい時代を区民と共に 笑顔あふれる地域社会を実現

 平成31年第1回区議会定例会の開会にあたり、これまでの区政を振り返りながら、今後の展望について申し上げます。
 「平成」から、次なる時代へと移り変わる一年が始まり、多くの方が、その幕開けに期待を抱いていることと存じます。間もなく終わりを迎える「平成」の総括はさまざま論じられますが、社会経済状況の変化に伴って表れる困難に対し、光を見いだすべく、人々が努力を重ねてきた時代であったことは確かであります。
 また、元号に込められた「平和への願い」に関しては、「戦争のない時代として終わろうとすることに安堵(あんど)している」という、天皇陛下のお言葉に尽きると思っております。未だ世界各地で紛争が絶えない中、国家の平和が貫かれたことは、私も戦争体験者の一人として重く受け止めるところであります。
 一方では、各地で自然災害が相次ぎ、甚大な被害を受けました。ただ、その中でも、苦難に耐え前を向いて歩む人々の力強さや助け合いの絆は、皆の誇りであるとともに、次の時代を支える力になると確信するところであります。
 ここで、「平成」の区政に目を転じますと、まちづくりの面では、「昭和」時代に整いつつあった都市基盤や、先人から受け継いだ水と緑豊かな環境に磨きをかけ、より快適なまちを目指す事業が進んでまいりました。他方、子育て・教育・福祉などの面では、バブル崩壊や世界同時不況により日本経済が低迷し、少子高齢化も急速に進む中、多岐にわたり表れる課題に対応していく時代でありました。
 決して、平坦(へいたん)な道のりではありませんでしたが、江戸川区らしさあふれる取り組みの積み重ねが、人々の営みとまちに活力をもたらし、今では70万区民が暮らすまちとなっております。
 このように、区が発展を遂げてきた背景には、第一に、「昭和」時代から続く、区民の皆さんにより、長い年月をかけて醸成されてきた「地域の力」があります。住み良いまち実現を目指して区民と行政が共に歩む中、苦難や喜びを分かち合うことで紡がれた絆であり、「心の文化」であります。
 二つ目は、区議会と行政の強固な「信頼関係」であります。これまで数々の難局に直面いたしましたが、志を同じくする区議会の皆様の支援があったからこそ、安定的な区政を継続することができました。
 三つ目は、「健全財政」であります。区の財政は経済状況に左右されやすいことから、この間に幾度か、財政危機に陥りました。その際は、行政のスリム化はもちろんのこと、区民の皆様にもご理解をいただきながら、施策の見直しを進めてまいったところであります。その結果、財政の健全度は全国トップレベルを誇るまでに至り、将来世代に負担を先送りすることなく、必要なタイミングで必要な施策を講じることができるようになっております。
 このように「平成」の区政は、地域を良くしようと願う、区民・区議会・行政の結束と努力により成し得たものであります。
 しかし今後は、国全体として少子高齢化や人口減少が加速度的に進み、社会状況もより複雑化してまいります。本区にもその流れは及び、さまざまな困難が待ち受けると思いますが、伝統としての良き風土が突破口を開き、必ずや、区民の笑顔あふれる地域社会が、より良い形で築かれることと確信しております。

直面する課題に 積極果敢に挑む予算

 それでは、平成31年度予算とその編成方針について申し上げます。
 財政構造については先ほど触れましたが、幸い現在は、景気回復が緩やかに続き、歳入を支える財政調整交付金及び特別区税は、堅調に推移しております。
 一方の歳出面では、生活に直結する子育て・教育・福祉分野に加え、新庁舎の建設や、学校施設あるいは大型公共施設の建て替え、さらには魅力と防災性を高めるまちづくり事業など、財政需要は拡大の一途をたどっております。
 そこで新年度予算は、諸課題に対してしっかり対応していくとともに、また、受け継がれてきた区政を未来へ引き継ぐことに重点を置いて編成いたしました。今後の予算審議を通じ、ご議論いただきたく存じます。

子どもたちを社会全体で支援

 ここで、主な分野における取り組みについて申し上げます。
 はじめに、「未来を担う人づくり」についてであります。
 本区では、「地域全体で子どもを育む」という理念のもと、各事業が地域の協力を得て効果的に展開されております。新年度においては、幼児教育・保育の無償化と連動した経済支援の充実のほか、児童相談所の開設準備、子どもの将来に直結する学習と食の支援、学校施設の改築などを重点的に進め、国の未来を託す子ども、あるいは子育て世代を社会全体で支えていくこととしております。

先進的な地域共生社会の構築

 次に、「福祉・健康の社会づくり」についてであります。
 福祉にまつわる行政需要は、急速な高齢化の進行により確実に増え、行政や事業者だけで対応することは困難になってきております。これを踏まえ区は、人々の住み慣れた暮らしを地域ぐるみで支える、「地域共生社会」の構築を進めており、先進的な取り組みとして注目を集めているところであります。
 そこで新年度においては、その拠点である「なごみの家」の設置を推進するとともに、認知症への対応や介護・障害に係る生活支援を充実させてまいります。また、健康施策においても、ライフステージに応じた健診などの拡充を進め、健康で豊かな暮らしを支える一助となることを願っております。

地域経済を支える産業の活性化

 次に、「活力を創造する産業づくり」についてであります。
 10月には消費税率の引き上げが予定され、過去の経験からは景気の腰折れが懸念されるところであります。国は経済対策を打ち出しておりますが、区としても産業界をさまざまな面から後押しすべく、適切な振興施策を積極的に進めてまいります。
 「商・工業」「都市農業」いずれも、地域経済を支える柱であり、それぞれの強みが十分に発揮され、産業の活性化につながることを願っております。

安全・安心のまちづくりを推進

 次に、「暮らしを力強く支えるまちづくり」についてであります。
 現在はJR小岩駅周辺地区再開発のほか、区画整理やまちの不燃化などの事業が精力的に進められております。一方で、水害時の避難対応や地域の避難所運営協議会設立など、防災意識向上の取り組みも同時に進めているところであります。
 まちづくりに重要なことは、地域の皆様と課題や将来像を共有し、それを推進力に変えることであります。これはまさに、本区が実践してきたことであり、次の時代にも引き継がれ、安全・安心のまちづくりが進むことを期待しております。

未来を見据え地域の魅力を高める施策を展開

 さて、そのほか、新年度予算に盛り込んだ重点事業について申し上げます。
 一つ目は、新庁舎の建設であります。先般、候補地である船堀四丁目都有地の取得について区の願望を都知事に伝え、知事から好意的な理解を得られたことから、いよいよ基本構想・基本計画の策定を行う段階となりました。早々に着手し、専門分野の方々を始め、幅広く知見をいただきながらまとめてまいります。区の歴史に残る大事業であり、防災性や利便性などを備えた新たなシンボルとすべく、鋭意進めていくこととなります。
 二つ目は、児童文学館の建設であります。総合レクリエーション公園の展望の丘を候補地に定め、「国際アンデルセン賞・作家賞」を受賞した、区ゆかりの児童文学作家・角野栄子さんの世界観を表現し、文学の素晴らしさを発信する施設とすべく、今後、角野さんの協力を得ながら、具体的な構想を練っていくこととなります。
 三つ目は、新たな制度として誕生する「専門職大学」に関し、その設置構想を推進するものであります。設置主体は、区内での教育実績を有する「滋慶学園」で、小松川二丁目の区有地を貸し出す方向で進めております。大勢の学生が集い、地域の活性化も期待できる構想であり、開学に向けて入念に調整してまいります。
 いずれも、次なる時代を見据え、本区の魅力をより高めていく事業であります。それぞれが具現化するまでに時間を要しますが、将来にわたって地域に愛され、人々に心を寄せていただけるものになると確信しております。
 以上、新年度の主要な施策について申し上げましたが、これらに要する平成31年度の一般会計予算は2471億7000万円余となり、これに国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療の特別会計を加えますと、総額3673億8000万円余となっております。
 本定例会には、これら予算案や教育委員会教育長及び教育委員会委員の任命同意など、合計で57件の議案をお諮りしております。
 それぞれご審議の上、ご決定いただきたいと存じます。
 以上をもちまして、招集のごあいさつといたします。

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