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更新日:2021年12月10日

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2021年(令和3年)12月9日 区内園芸農家で「七草かご」生産最盛期

”一年の無病息災を願う正月の縁起物”

一年の無病息災を願う正月の縁起物として用いられる「七草かご」。区内で花卉園芸を営む植重農園(代表:首代一重(しゅだいかずしげ)/63歳/鹿骨5丁目)では年末に向け、春の七草を寄せ植えした「七草かご」の生産が最盛期を迎えています。

出荷を待つ七草かご

春の七草は、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に粥にして食べると厄を祓い万病を除くとされている7種類の若菜。7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を願う「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」の風習が、中国から日本へ伝わり、年のはじめに若菜を摘んで食べる「若草摘み」と7種類の穀物を入れた「七種粥」などと結びつき、「七草粥」として庶民の間に広まりました。

正月に向けて、区内の園芸農家では約1万鉢の「七草かご」を生産しています。農家のひとつ、植重農園では主に夏季にアサガオ、秋から冬にかけて七草を生産。春の七草を寄せ植えした鉢を竹かごに入れた鑑賞用の「七草かご」は、新春を祝う縁起物として約40年前から先代が生産・販売を始めました。

同園で使われる七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)はほとんどが自家栽培。下町ゆかりにこだわって「亀戸大根」や「金町小かぶ」などの江戸野菜も使用しています。9月から種を蒔き、花摘みや種取りをしながら手間暇をかけて栽培。七草はそれぞれ育て方が異なるため、全てを同時に育てるのも一苦労。水分を好むホトケノザや湿気に弱いゴギョウ等も天候に合わせて根気よく丁寧に栽培し、今年も七草全てが丈夫に育ちました。

本日(9日)、同園では出荷を目前に控え、育ちすぎた葉を摘んだ上で七草の名札をさし、雪に見立てた真っ白な寒水石を鉢に敷き詰めるなど作業は大詰めを迎えていました。出荷は14日頃からはじまり、12月下旬にはすべて終える予定です。

「七草かご」は正月の縁起物として自宅での鑑賞用だけでなく、お世話になった方への贈答用としても喜ばれています。首代一重さんは「毎年楽しみにしてくれている人のために、ひとつひとつ丁寧に作りました。冬の寒さに負けずに根付く七草の力強い生命力を感じてもらいながら、季節を楽しんでいただきたい」と話しています。

同園では今シーズン、大小(大:鉢径21センチ/小:鉢径15センチ)合わせて約2000鉢の七草かごを生産。年末にかけて北は山形から南は福岡まで全国に出荷され、生花店の店頭などに並びます。七草かごは、一定の温度が保てる玄関辺りなどに飾り、土が乾いたときに霧吹きなどで水をあげ上手に手入れをすると、2~3ヶ月楽しむことができます。(注)同園での直売分については、12月10日現在完売しています。

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