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更新日:2021年12月3日

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2021年(令和3年)12月3日 平成庭園に「雪吊り」が登場

”本格的な冬の到来に備え、急ぎ足で準備”

江戸川区立行船公園内(北葛西3)の平成庭園では、「雪吊り」の取り付け作業が庭師らによって2日(木曜日)から行われ、本日(3日)設置作業が終わりました。本格的な冬の到来を知らせる風物詩に、来園者は足を止めて見入っていました。

帆柱の先端から吊るされた張り縄を結ぶ職人平成元年3月に開園した「平成庭園」は、池を取り囲む緑豊かな「築山池泉廻遊式(つきやまちせんかいゆうしき)」の日本庭園。池畔を回る散策路では、四季折々に移り変わる自然の美しさと身近にふれあうことができます。

雪吊りとは、雪の付着により樹木の枝が折れたり、幹が傷ついたりしないように、縄で枝などを守る豪雪地域伝来の技法。降雪量の少ない東京では実用性は少ないものの、同園では伝統文化の伝承や季節感を楽しむ美観目的のため、平成元年の同園開設当初から毎年この時期に行っています。

雪吊りには「兼六園式」、「北部式」、「南部式」の基本三様式があります。同園では細めの荒縄を沢山吊り込んだ装飾的な「南部式」を採用。頭飾りにはバレンや纏といわれる吊り縄を編み込んだ装飾がされています。作業はまず、熟練の技を持った職人が、樹木全体の枝ぶりを観察し、美しく効果的に取り付けられるようにイメージすることから始めます。樹高約約1.5倍かつ枝幅以上の長さに裁断した太い青竹の帆柱にして、幹に取り付けて立てます。下方に広がる枝幅より長い細竹を幾つも裾まわりに渡して、幹や地面に打った棒杭に結んで固定。渡した細竹の先端をシュロ縄でつなぎ合わせ、帆柱の頂上から伸ばした約50本の張り縄をおよそ30cm間隔でくくり付けて完成です。

同園ではこの時期、ゴヨウマツなど5本の樹木に雪吊りを施しており、維持管理を受託する「有限会社鈴嘉植木」の職人が作業にあたりました。本日(3日)、全体のバランスを見ながら職人たちが声を掛けあい、何度も縄を結びなおすなどして、慎重に作りあげていきます。2日(木曜日)から始まった一連の作業は、本日で全ての工程を終え、本格的な冬の到来に備えた衣替えを迎えることになりました。現在、同園ではイチョウやモミジなど紅葉シーズンの終盤を迎えており、秋から冬に移り変わる風景を楽しむことができます。

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