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更新日:2021年7月2日

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2021年(令和3年)7月2日 区立小学校で区歌などを通じて手話表現を学ぶ「出前講座」を実施

障害者との多様なコミュニケーション手段の理解促進を図るため、手話が言語であるとの認識のもと、江戸川区は今年度から小中学校で「出前講座」を展開。区立清新ふたば小学校(清新町1丁目)では本日(2日)、児童約80名が区歌などを通して手話の表現方法を学びました。

出前講座の様子江戸川区では、手話への理解の促進及びその普及に関する基本理念を定めた「江戸川区手話言語条例」を2018年に都内で初めて制定。手話は言語であるとの認識に基づき、式典などでは手話通訳者を同伴させるとともに、区内のおよそ1,900名の聴覚障害者等を対象とした手話通訳者・要約筆記者の派遣や手話通訳者の養成講座の主催などを行っており、社会参加の促進に必要なコミュニケーション手段の確保を図っています。また、手話をより身近なものとして捉えてもらえるよう、昨年12月に長年親しまれてきた区歌を題材とした動画を作成して、区ホームページなどで公表。5月には小学生向けのリーフレットを各学校に配付しました。

今年度から始まった「障害者コミュニケーション理解促進出前講座」は、手話を始めとして、様々なコミュニケーション手段の理解を深めることを目的に区が主催。一般社団法人江戸川ろう者協会(船堀4丁目/理事長:佐野敏勝)から講師を派遣してもらい、各区立小中学校の児童・生徒を対象に開催しています。内容は、障害の特性や支援のあり方に加えて、絵や記号を指差して意思疎通を図るコミュニケーションボードの紹介、手話の表現方法などのメニューの中から、各学校の要望に応じて決定していきます。子どもたちにも馴染みのある区歌を題材として、手話に触れられる点が特徴です。なお既に2校で実施しており、今後順次拡大していきます。

本日(2日)8時45分から、区立清新ふたば小学校の体育館で行われた同講座には、6年生の児童約80名が参加。児童らは昨年、災害時における情報支援のあり方を通して、共生社会の重要性について学んできました。この学びを深めようと受講を決定。約1時間半の講義では、手話の役割や基本的な表現方法について、ろう講師の中山慎一郎(なかやましんいちろう)さんが主に担当し、聴講師の加藤裕子(かとうゆうこ)さんがサポート役にまわりました。始めに筆談や空書など、その人の状態に応じた方法で支援してほしいと伝えた上で、例えば「江戸川区」や校名の「清新」を手話でどのように表現するかを丁寧に説明していました。最後に区歌を手話で表現した動画にあわせて、児童らは中山さんと一緒に、見よう見まねながらも懸命に上半身を使って歌いました。受講した児童は、「いろいろな方法の一つとして、手話があるのが分かった。パラリンピックも控えているので、手話がもっと身近なものになるようこれからも学んでいきたい」と話しました。

区福祉部障害者福祉課の河本課長は、「多様なコミュニケーション手段を確保することで、障害者と健常者の相互理解につながります。その一つとして手話を、子どもたちが身近なものとして捉えられるよう、今後も働きかけていきたい」と話しています。

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