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更新日:2019年12月9日

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2019年(令和元年)12月9日 古民家・一之江名主屋敷で「すす払い」

“新年を清々しく迎える年中行事”

江戸中期の建築様式を今に伝える「一之江名主屋敷(春江町2丁目)/都指定史跡・区登録史跡」では、本日(9日)、年神様を迎える準備のために屋敷内外を清掃する年中行事「すす払い」を行いました。

写真:すす払いの様子一之江名主屋敷は、江戸時代初期から一之江新田の名主を務めた田島家の居宅。約2000坪もある敷地には、江戸中期の建築様式を伝える三本溝の敷居や鴨居が残された茅葺きの曲り家造りの主屋があり、屋敷のまわりには防風林や堀なども残されています。当時の様子を伝える貴重な建造物として、現在は常時一般公開を行うとともに、古民家解説会、雛人形や五月人形の展示、季節に応じた昔ばなし会などを開催。昨年度は一年間で8,900人が来場し、近年は外国人観光客も増えました。

「すす払い」は、新年に年神様を迎えるにあたり、屋敷の内外を掃除する年中行事。すすとともに一年の厄も祓い、心身を清めて正月を準備するために行われます。同屋敷では、茅葺屋根を害虫などから守るのに、土間のかまどを使って毎月いぶし作業を実施。桁や梁、茅葺き屋根の内側には、すすや埃がよく溜まることから、毎年この時期に、敷地内の竹林の笹の葉で作製した“特製のはたき”で払い落とします。

本日(9日)は、9時30分から区民ボランティアや職員など15名が集合。作業員らは頭に帽子や手ぬぐいなどを被り、手には軍手、口元にはマスクを着用して作業に取り掛かりました。初めに、火棚や台所の調度品などを屋外に移動。その後、天井から落ちてくる黒いすすで床や囲炉裏が汚れないよう足元にブルーシートと新聞紙を敷き詰めたところで、“特製はたき”が持ち込まれます。はたきは、長さ約4メートルの竹の先に約1.5メートルの笹10~12本を括りつけたもので、手にして伸ばすと高さ7メートル超の天井まで届きます。はたきを扱うのは、同屋敷で10年以上ボランティアを務める80代の男性。子どもの頃から実家の天井のすすを払っていた男性は、両手でしっかりとはたきを握り、慣れた手つきで天井や梁、柱などを払うと、屋内は霞むほどの黒いすすが一気に舞い上がりました。1時間ほどで作業は完了し、新年を迎える準備が整いました。

作業を終えた男性は「今年も終わりだと実感した。昔を懐かしく思いながら毎年作業に参加している。身体が許すかぎりボランティアとして続けたい」と笑顔で話していました。

同屋敷では、年の瀬行事として今月14日(土曜日)に「正月仕舞い~飾り付き箸袋を作ろう~」を開催。水引きを結んで正月に使用できる飾り付きの箸袋を作成します。入館料は100円(中学生以下は無料)。問い合わせは、区教育委員会教育推進課文化財係(電話:03-5662-7176)まで。

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