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更新日:2019年5月31日

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2019年(令和元年)5月31日 本格的な夏を前に「江戸扇子」出荷最盛期

"令和の夏に向け 涼を感じる江戸扇子が人気"

江戸時代から伝わる伝統工芸品「江戸扇子」の技を今に受け継ぐ江戸扇子工房「まつ井(北篠崎2丁目)」では、本格的な夏を前に「持扇(もちせん/暑さをしのぐための扇子)」の注文が増え始め、制作に追われています。

「江戸扇子」は元禄年間に京都から江戸に伝わったのが始まりと言われ、貴族社会で誕生した繊細で雅やかな「京扇子」に比べて江戸の町人文化が感じられる粋ですっきりとした印象。約30本の骨を使用し、扇面には華麗な綿や絹が用いられる京扇子とは対照的に、竹でできた15本の骨と和紙のみで制作され、パチッと音を立ててきれいに閉じるのが特徴です。一般的な涼をとる「持扇」だけでなく、日本舞踊や歌舞伎の舞台で映えるように大きめに作られた「舞扇(まいせん)」などもあり、年間を通してさまざまな場面で使用されています。

同工房で江戸扇子を制作しているのは、二代目の松井宏(まついひろし/72歳/江戸川区指定無形文化財/平成26年度東京都優秀技能者知事賞受賞)さん。昭和50年代頃までは都内に20人以上いたと言われる江戸扇子職人も、現在は2、3人となり、区内では松井さんただ一人となりました。幼い頃から父親が働く作業場に出入りをしていた松井さんは、中学に入った頃から扇子づくりを学ぶも、朝から晩まで苦労しながら働く親の姿を見て一度はサラリーマンに。しかし、ものづくりに対する想いや減りゆく江戸扇子職人の姿を見て後継を決意し、勤めた会社を2年で辞め、扇子づくりの修行を続けながら昭和43年(1968年)に家業を継ぎました。

江戸扇子は、2枚の表紙に芯紙をはさんで貼り合わせる平地を作る「扇面加工」から始まり、型紙で平地をはさんで折り合わせる「折り」、貼り合せた扇面を裂くように骨を通す穴を開ける「中差し」、中差しで開けた穴に骨を通す「中付」など約30の作業工程を経て完成します。作業が分業化されている京扇子とは異なり、これをすべて一人の職人がこなします。年間で約5千本受ける注文のうち7割が5月から8月に掛けて集中しており、松井さんは連日深夜まで作業に追われています。

東京2020大会が近づくにつれ、訪日外国人向けの古典柄や斬新な柄の注文が増えてきていることを受け松井さんは「これまで受け継いできた伝統は守りつつ、革新的な柄も取り入れていきたい。一つひとつの個性を手に取って感じてもらい、好みの柄を選んでもらえたら嬉しいです」と話しています。

売れ筋は、市松模様などの古典柄が描かれたものや骨の片端が短くデザインされたグラデーション扇子など。江戸扇子工房「まつ井」の作品は、タワーホール船堀内の「アンテナショップ エドマチ(船堀4丁目)」や篠崎文化プラザ内の「江戸川区名産品アンテナショップ(篠崎町7丁目)」の他、インターネットサイト「えどコレ!(http://www.rakuten.ne.jp/gold/meipro/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))」でも購入することができます。

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