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更新日:2021年2月1日

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葛西沖 vol.9 住みよく美しいまちを支える都市基盤

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

先進的なまちづくり

葛西沖開発事業により、近代的な都市計画に基づいて誕生した清新町と臨海町のまちのつくりは、全体に大きく取られた街区、「職・住・遊」のバランスの取れたゾーニング、公園や緑道などで結ぶ緑のネットワークといった特徴を持っています。
また、2つの高層住棟やオール電化の集合住宅、それらと大きな公園を結ぶ広い並木道、電線の地中化、レンガブロックを敷き詰めたインターロッキング舗装など、当時最先端といえるまちづくりが行われ、葛西沖地区は平成3(1991)年に、優れた都市空間デザインを表彰する「都市景観100選(第一回都市景観大賞)」に選ばれています。

新たな交通の要衝

葛西沖開発事業では、土地区画整理事業と並行して都市施設整備が進められました。集合住宅、小・中学校、コミュニティ会館などのほかに、都心の交通渋滞を減らし物流拠点を整備する「流通センター構想」の下で葛西流通センターが建設されました。また、湾岸道路(国道357号線)、環状7号線、首都高速道路湾岸線や中央環状線との接続、JR京葉線の整備も併せて進むなど新たな交通の要衝も生まれました。
このように東京都全体の都市基盤整備を支えたことも、葛西沖開発事業の大きな成果といえます。


葛西沖開発で誕生した交通の要衝

悲願の下水道整備

都市施設のうち、特に下水処理場の整備は区民にとっての悲願でした。衛生面の向上はもちろん、まとまった雨が降るたびに浸水が起きた江戸川区にとって、下水道の整備は安全かつ快適に住むためにどうしても必要な条件だったからです。
葛西沖開発事業が動き出して間もない昭和48(1973)年ごろ、下水道普及率は東京都区部全体で58%であるのに対し、江戸川区では7%しかありませんでした。昭和56(1981)年に葛西下水処理場(現・葛西水再生センター)の一部が完成したことで、江戸川区の荒川以東と葛飾区の一部にトイレの水洗化が可能な地域が初めて誕生し、その地域では待望の下水道整備が一気に進みました。そして、平成4(1992)年には下水処理場の全てが完成し、平成7(1995)年度末には区内の下水道普及率はほぼ100%となったのです。この下水道の整備により、雑排水のはけ口であった水路は、かつてのようなせせらぎで遊ぶことのできる緑が気持ちよい親水公園・親水緑道に生まれ変わりました。
このように葛西下水処理場の完成は、葛西沖地区のみならず江戸川区全域を住みよく美しいまちへと変えていったのです。


葛西水再生センター(東京都下水道局提供)

ご意見・ご感想は都市計画課調整係へ 電話:03-5662-6368

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