更新日:2022年5月1日
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カナダ生まれのグリズデイル・バリージョシュア(愛称・ジョシュア)さん。四肢にまひがあるため車いす生活を送るジョシュアさんは、自身の障害を通し、バリアフリーという観点から「どんな人でも住みやすい社会」の実現を目指しています。
Profileー
カナダ生まれ。2016年に日本国籍を取得し、現在はアゼリー江戸川に勤務している。3月までえどがわ未来カンファレンス(注)委員を務めた。
(注)えどがわ未来カンファレンス…区が共生社会の実現のために立ち上げた会議体。
日本の文化に興味を持っていたジョシュアさんが、初めて来日したのは2000年のこと。「バリアフリー対応があまりされていない」と思い込んでいた日本で、電車での移動がとてもスムーズにできたことに驚いたそうです。
何度か日本を訪れた後に”障害者に優しいまち”として友人に紹介された江戸川区に住み始め、2016年に日本の国籍を取得。「区内にもう15年住んでいますが、道が広くてとても快適ですし自然が多いところも大好きです。特に総合文化センター近くの健康の道は、緑が豊かでよく散歩に行くお気に入りの場所なんです」と江戸川区愛を語ります。
区内の福祉施設でウェブサイトの管理者として働きながら、日本の観光地のバリアフリー情報を訪日外国人向けに英語で紹介するウェブサイト「アクセシブルジャパン」を運営しているジョシュアさん。時には現地に赴いて調査をし、体験したことを詳細に掲載しています。エレベーターやスロープが設置されているか、車いすが利用できるのか、どのくらいの道幅があるのか−といった情報は、「実は障害のある方だけではなく、妊娠中の方や高齢の方にとっても重要」とジョシュアさん。一方で、「あくまで私は調査したありのままを伝えるだけで、実際にその場に行けるかどうかは本人の障害の状況などに合わせて判断してもらえるようにしています」とも語ります。「大切なのは信頼できる情報を発信することです。サイトを通じて、移動に困難を伴う人に『同じ場所に行けるんだよ』というメッセージを届けることができればと思います」
こうした誰にとっても利用しやすい・移動しやすい”ユニバーサルデザインのまち”というのは、より多くの人が社会に参加することができるまちであり、共生社会の実現のために本区が目指す姿でもあります。ジョシュアさんは、「いろいろな面でユニバーサルデザインが進めば、どんな人にとっても住みやすく長く暮らせるまちになるはず」と訴えます。
「江戸川区でもそうしたまちづくりを目指してほしいですね」と笑顔で話してくれました。
アゼリー江戸川でウェブマスター(ウェブサイト管理者)を務めるジョシュアさん。昨年からYouTubeを活用した情報発信も始めた
「アクセシブルジャパン」では、東京・大阪をはじめ日本各地の観光地の情報が詳細に掲載されている
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