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更新日:2021年11月15日

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特集 あなたのスポーツがきっとある 障害のある方のスポーツを応援します

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

 

夏に行われた東京2020パラリンピック。世界から集ったパラアスリートが活躍する姿に、感動した方、勇気付けられた方は多いのではないでしょうか。でもスポーツは決してトップアスリートだけのものではありません。今度は、あなたの番!江戸川区には“あなたの”スポーツがきっとあります。

触れ合いから始まるスポーツ

6人の心境を変えた”体験”

「では、先ほどと同じ質問ですが、もう一度お尋ねします。―今日、これからごん太君に『乗ってみたい!』という方は手を挙げてください」
そう声を掛けられると、パイプいすに腰掛けた9人全員の手がスッと挙がりました。この日、篠崎ポニーランドに集まったのは、江戸川区視覚障害者福祉協会の有志で、町中の移動の際には白杖やガイドの同行が不可欠な重い視覚障害のある方々。障害のある方のパラ馬術への挑戦を後押しする区のプログラムの実現に向け、その検証のためのテスト体験会に協力してくださったのです。
「よかった、全員ですね!では早速、準備をしましょう。手荷物はそのままいすに置いていただいて…」
案内する職員の大きな声が、この時ひときわ弾むように響いたのには理由があります。実はこの日の体験会の開始時、同じように厩舎の前に集まった参加者に全く同じ質問をした際、手を挙げたのは9人中わずかに3人。その後の30分間足らずのポニーとの触れ合いタイムの体験が、残る6人のチャレンジを引き出したことがこの上なく明らかになったからでした。

性格の良さに太鼓判

「本当に温かいねぇ、とても温かい!」「うわぁ、尻尾のフサフサの中にこんな硬い骨があるんだね」
そのポニーとの触れ合いタイムに、参加者の歓声の中心で栗色の体をなでられていたのは、パラ馬術環境の整備のために昨年、江戸川区にやってきたばかりのポニーのごん太でした。147センチの体高(背中の高さ)は間近で見ると相当な迫力がありますが、大勢に囲まれてまんざらでもなさそうにする愛らしい姿は、なんだか”大きすぎる大型犬”のよう。
「なにしろ性格の良さでは太鼓判の馬ですから」。そう胸を張るのは、パラ馬術プロジェクトの主任者・貴内一成(きないかずなり)技能長です。
「馬術競技には競走馬のサラブレッドなどが用いられることも多いのですが、気性が激しく、すぐ突っ走ってしまう性質はビギナーには不向きなこともあります。その点、ごん太はおっとりした実に穏やかな性格。慣れない人を乗せても、ちょっとやそっとのことで驚いたりはしない、優しい馬ですよ」

「やっぱり…乗ってみたい」

仲間から強く誘われて、「乗るのは怖いけど、馬に触ってみるだけなら…」とやってきた伊東喜代子さんは、そんな優しいごん太との触れ合いに心を動かされたうちの一人。
人間よりも1~2度高いごん太の体温を手のひらに感じ、その息遣いを耳で聞くうちに「この子の背中に乗せてもらったらどんな心地だろう。やっぱり私も乗ってみようかな」という心境になったといいます。
練習用の木馬で鞍への乗り降りのレクチャーを受け、一人ずつごん太の背中へ乗っていった9人。
「ごん太が一歩一歩、馬場の砂を踏みしめるのが伝わってきた!」「力まずにごん太に委ねた方がうまくいくみたいだよ」「鞍の揺れ具合が、社交ダンスのルンバと同じ4拍子なの!」「もう一周乗りたい!」
ごん太から降りるなり参加者が興奮気味に語る感想を聞きながら、「乗馬というのは、やっぱり馬と触れ合った瞬間から始まっているスポーツなんだと思わされますね」とつぶやく貴内技能長。
「今日は馬の魅力が障害のあるなしを問わず人の”心のバリア”をほぐす力があると実感した心地がします。ごん太は実にいい仕事をしてくれました。今後、視覚障害に限らずいろいろな障害のある方が安全に乗馬を楽しめるようにどんどん”物理的なバリア”を解消していくのが、われわれ人間側の役目ですね」

声を掛けながら優しく触ってみてください

「次は負けないよ!」

手加減なしの真剣勝負

スポーツの中にはルール上、健常者と障害のある方が共に楽しむことが難しいものもありますが、ユニバーサルスポーツとも呼ばれるボッチャは、誰もが一緒にゲームを楽しむことができるという特徴があります。

区では、障害のある方のスポーツ実施率向上を目指し、継続的にスポーツができるようにさまざまな教室を開催しています。その中でも総合体育館で開かれている「ボッチャレベルアップ教室」は、毎回たくさんの参加者でにぎわう人気教室の一つ。
10月の第2土曜日、ボッチャ教室で行われたミニゲームで審判が青のパドル(卓球のラケットのような審判用具)を掲げた瞬間、「やったー!」とガッツポーズを決め、肩を組んで喜んでいたのは北田裕一さんのチーム。2年前からこの教室に通い始め、参加者から“裕君”と親しまれている北田さんがついに初優勝を果たしたのでした。
ボッチャ教室が終わるや否や、つい先ほど対戦した女性の所へ真っ先に駆け寄っていく北田さんの姿がありました。それに気付くなり肘を差し出してハイタッチを求めたこの女性は、教室の常連でボッチャベテランの磯辺千代子さん。「裕君おめでとう!やったね!」と北田さんの優勝を祝福しつつも、「次は負けないよ!」と少し悔しげな表情を見せる磯辺さん。
”全力で競い合う”ことは、スポーツの醍醐味の一つです。その点ボッチャは、例えば手足に不自由がある方でも参加できるルールが整備されているなど、障害の有無のみならず、年齢や性別、体格の差なども問わず対等に勝負できるよう考え抜かれている競技。切磋琢磨できる喜びをより多くの人が共有できるスポーツなのです。


肘を差し出す磯辺さん(左)と慣れない肘タッチに戸惑いながらもコツンと決める“裕君”こと北田さん(右)

切磋琢磨できる仲間

この日の北田さんの初優勝を祝福してくれたのは、なにも磯辺さんだけではありません。参加した皆さんから口々に「裕君おめでとう!」と声を掛けられ、笑顔でそれに応える北田さんの姿からは、ミニゲームでの真剣勝負の面白さに加え、参加者とのコミュニケーションも心から楽しんでいるのが伝わってきます。
ボッチャ教室からの帰り道、肩を並べて話をしながら歩いていく北田さんと磯辺さんの後ろ姿はまるで部活帰りの仲間のよう。同じ一つのスポーツを愛することの喜びが溢れていました。

北田裕一さん(左)のチームのメンバー。対戦チームが優勢の中、勝負を決める一球に

自分らしく楽しむ

さあダンスが…始まらない?

スポーツセンターで毎月第2日曜日に開催されている「障害者ダンス教室」は、小学生以上が対象の幅広い年齢層の方が参加する教室です。
開始時間前から音楽が流れる会場では、そのアップテンポに合わせて体を揺らしたり、覚えた振り付けを練習したりする参加者たちの姿が。どなたからも月に一度のダンス教室をいかに楽しみにしてきたかが伝わってきます。準備運動が終わりいよいよダンスレッスンが始まるかと思いきや、今度は基礎トレーニングに移って10分…20分…30分…。なかなか始まりません。


この半年取り組んできたヒップホップの曲が流れるとみんなノリノリです

誰でも基礎から

「バランスやステップなどの基礎トレーニングをしっかり行うことで正しいフォームができるようになるので、毎回1時間の限られた時間の中ではありますが、基礎トレーニングの時間を多めにとっています」と話すのは、ダンス教室の講師を務めるSTREET JAMのメンバーの一人である中久喜泉さん。
しかし、基礎トレーニングが多いからといって、退屈そうなわけではありません。トレーニングを全力で楽しむ低学年のお子さんもいれば、ダンスレッスンはまだかな、とうずうずしている上級生も。皆さん思い思いに楽しんでいます。
そして開始40分、ようやくダンスレッスンが始まりました。待ってましたと言わんばかりに皆さんはじける笑顔でダンシング。
「少し難しい振り付けにしているのは、達成感を味わってほしいからです」と中久喜さんは言います。
地道な基礎トレーニングの積み重ねが大事なのは、健常者のパフォーマーであっても同じこと。参加者の皆さんの笑顔には、それぞれの「できた!」という喜びが表れていました。

岡田 真由美さん 中久喜 泉さん 境 徳磨さん

触れ合いが乗馬の第一歩となるように、スポーツへの入り口は広く、身近にあるもの。そして、自然と互いの存在を認め合い、どんな”バリア”をもなくしてくれることもスポーツの魅力です。自分らしく楽しめる”あなたの”スポーツを見つけてみませんか。

スポーツを始めてみたい方に!

スポーツコンシェルジュがサポートします
区内7カ所のスポーツ施設では、窓口に「スポーツコンシェルジュ」を配置しているので、障害のある方をはじめ誰でもスポーツに関する相談ができます。スポーツコンシェルジュは皆さんの相談内容に応じて適切なスポーツ施設や教室などを紹介します。

実施施設

総合体育館、スポーツランド、スポーツセンター、陸上競技場、区球場、臨海球技場、水辺のスポーツガーデン

第6回 パラスポーツフェスタえどがわ

今年のパラスポーツフェスタはオンラインで開催します。パラスポーツの競技体験映像や、区民パラアスリートを紹介するコーナーなど内容が盛りだくさん!特別番組も公開します!

ホームページ公開開始日

11月20日(土曜日)~30日(火曜日)

問い合わせ

障害者スポーツ係 電話:03-5662-1523

お問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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