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更新日:2021年9月15日

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特集 合唱通じ心の手取り合う

CCBY 但し、画像データは除きます

 

江戸川区少年少女合唱団常任指揮者 鈴木康夫さん

すずき・やすお
明治大学政治経済学部卒業。東京芸術大学別科声楽専修修了。声楽家として国内外の創作オペラに多数出演する。指導者として、クラシック音楽家の廣田美穂、ポップス歌手の森山直太朗、今井美樹のほか土屋太鳳など演劇人を指導してきた。江戸川区音楽協議会副会長

音楽を通じて子どもたちの豊かな感性を育み、集団活動や仲間づくりを通じて思いやりの心を身に付けることを目的に結団された江戸川区少年少女合唱団。昭和62年の結団から今年で35年の節目を迎えますが、合唱活動はコロナ禍の影響を大きく受けてコンサートの延期や中止など活動の多くが制限されています。こうした状況下でも「合唱」の持つ力を信じ、前を向く団員たちを教え導くのは、15年にわたり同合唱団で常任指揮者を務める鈴木康夫さんです。

ある日曜日、一之江小学校の体育館に江戸川区少年少女合唱団が奏でる柔らかなハーモニーが響き渡っていました。
「ちょっとストップ!」
ふと鈴木さんが演奏を止め、「口の中から言葉が生まれるように歌って―。もう一度頭からいこう」と優しく語り掛けるように説明します。「そうそう、とてもいい」。再び歌いだした子どもたちの声は一気に厚みが増し、より熱がこもった生きた言葉に変わりました。
森山直太朗など多くのJ‒POP歌手の指導経験を持つ鈴木さん。同合唱団で使用する曲もJ‒POPなどから選ぶこともあるそうですが、それはジャンルを問わず音楽性豊かな曲に触れることで子どもたちの心も豊かにしたいという思いから。だからこそ、歌詞の意味や日本語の響きをとても大事にする指導を行います。

合唱でしかできない体験を

さらに鈴木さんが指導の上で最も大切にしていることは“息”の使い方を覚えること。「一人ひとりの息を一つに合わせるのが『合唱』。息とは感情をつかさどるもので心の表れですから、息を合わせるために団員同士は心で手を取り合わなければなりません。心の手と手がつながることで『合唱』という芸術は初めて生まれます」
鈴木さんはこれからも、合唱団でしか体験できないこうした感動を子どもたちに伝えていきたい、と話してくれました。

共に育ち共に育てる場

「私と団員は対等な立場です。合唱団の場は、学校の授業の延長線上にあるものではありませんから」と話す鈴木さん。子どもたちを指導するに当たり、「教育する」という意識を持ったことがないそう。合唱団の演奏会などで舞台上演の準備作業があるときに、鈴木さんは舞台をつくる一員として自ら率先して行動します。また、子どもたちに「あれとこれをして」という指示を出すこともしません。こうした鈴木さんの姿に、江戸川区が積極的に推進する「共育」の精神をみることができます。「共育」とは、さまざまな立場や機関の人が連携し、教える側も教わる側も共に学び育つという意味を持つ言葉です。
鈴木さんを見て子どもたちは、自分の責任や役割が何かを考え、行動に移してくれるようになるということです。「入団当初はシャイで引っ込み思案だった子が、いつの間にか後輩の面倒をしっかり見る頼もしい存在になる。団員たちの成長にはいつも驚かされ、私も多くのことを学びます」と話す鈴木さん。またコロナ禍の中、前を向いて一生懸命に歌う子どもたちの姿に、厳しい状況を乗り越える力をもらっているといいます。
江戸川区少年少女合唱団では、この「共育」の精神が確実に広まっています。

(注)合唱活動は、団員間の距離の十分な確保やマスクの着用、消毒の徹底など感染拡大防止ガイドラインに沿って適切に行われています。

令和3年度江戸川区少年少女合唱団入団式。11人が新たに加わった。新入団員や下級生の目線に立ってサポートをする上級生の姿が印象的。こうした場面は取材中に何度も見られた


歌に気持ちがこもるよう練習では歌詞を読み上げることも


最年長の高校2年生のメンバー。「合唱団の仲間は学校の友達とは違う同志のような存在」(太田瑞葵さん。写真左より2番目)

(注)撮影時のみマスクを外していただきました。

江戸川区少年少女合唱団
現在53人が在籍し、毎週土曜日・日曜日に一之江小学校で練習を重ねる。一年の集大成として開催する3月の定期演奏会の他、地域ライブやミニコンサートなど地域活動も積極的に行う(現在はコロナ禍の影響で多くが延期・中止)。

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