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更新日:2021年5月1日

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特集 日本語の学びを通して在住外国人に笑顔を

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

オンラインを活用したボランティア活動

「こんにちは」とパソコンに向かって手を振る石井さん。画面には笑みを浮かべた外国人の女性が映っています。コロナ禍で一時活動を休止していた「えがおで日本語サロン」はオンラインを活用し活動を再開。区内在住の外国人に向け日本語の授業を続けています。

インタビュー 日本語ボランティア教室「えがおで日本語サロン」代表 石井 教文さん

楽しい日本生活を送るための日本語教室

─石井さんが日本語ボランティア教室を始めたきっかけを教えてください。
退職後に入学した江戸川総合人生大学で在住外国人の現状や課題について学びました。その際、自分の海外生活での苦労を思い出し、在住外国人の役に立ちたいと思うようになりました。
私は会社員時代、国際部に所属しており、タイに7年、韓国に5年駐在しました。駐在当初は現地の言葉が分からず大変苦労し、必死に勉強したことを今でも思い出します。この経験から海外生活を楽しく送るには言葉の学びが大切だと痛感したんです。
そこで、在住外国人に楽しく日本生活を送ってもらうための日本語ボランティア教室「えがおで日本語サロン」を平成31年に立ち上げました。

─「えがおで日本語サロン」ではどのような授業を行っているのですか。
コロナ禍前は、コミュニティプラザ一之江で週1回授業を行っていました。毎回10~20人程度の生徒と指導者が集まり、生徒の希望に沿って日本語の勉強をします。日本語能力試験に向け文法の勉強をする人もいれば、スムーズに日本語を話せるよう会話の練習をする人、新聞記事を指導者と一緒に読む人などさまざまです。時には日本文化の紹介やゲームを行い、和気あいあいと活動していました。
しかし昨年3月、コロナ禍により授業は休止に。なかなか事態が収束せず、活動を再開する手立てを探っていました。そんな時、さまざまな教育機関でオンライン授業が行われていることを知り、取り入れてみようと思ったんです。


生徒は中国・インド・タイなどアジアの方が中心です。

オンラインを活用した新しい試み



「時代や人に合わせて活動内容などを見直し、日本語を教えていきたい」

─オンラインの活用は初めての経験で戸惑いも多かったのではないですか。
指導者たちに会議ソフトZoomを使ったオンライン授業を提案したところ、賛同は得られたのですが「パソコンは苦手」「オンラインは難しそう」「うまくできるか不安」といった声が多く上がりました。そこで、まずはみんなでオンライン飲み会を開催することにしたんです。気軽にできるオンライン飲み会でZoomのやり方に慣れた頃、オンライン授業をスタートさせました。飲み会で慣れたとはいえ、直接顔を合わせずにうまく授業が進むか不安もありましたが、画面越しでも表情や発音は問題なく伝わるのでスムーズに授業を行うことができました。
今では本教室に所属する指導者の半数以上がオンラインを活用しています。また新しい生徒も増え、コロナ禍前よりも参加人数は多くなっています。授業だけではなく、指導者同士のミーティングや情報共有もオンラインを利用しているんですよ。

─オンラインを活用することで、コロナ禍下でも積極的な活動ができたんですね。オンラインにはどんなメリットがありましたか。
以前は時間や場所が限定されていましたが、オンラインは時間も場所も自由。「えがおで日本語サロン」では、オンライン授業の時間を生徒の都合に合わせて決めています。生徒たちも仕事などで忙しいですから、時間の融通が利くのは非常に便利なようです。またテキストデータや写真などをお互いの画面に映して共有できるので、紙に印刷する手間も省くことができました。
一方で、オンライン授業は指導者と生徒のマンツーマンのため、ほかの指導者や生徒との交流がなくなってしまいました。そこで2カ月に1度、複数の指導者・生徒がオンライン上で集まり自由に話ができる「えがおでカフェ」を開催することにしました。外国人は人間関係の付き合いも狭く、孤独になりやすい環境にあります。そんな外国人に居場所や楽しみを提供したいという思いから人とつながることのできる交流の場を作りました。

えがおでカフェ

「えがおでカフェ」で交流を深める指導者と生徒たち。日本文化の話から世間話まで自由に楽しく会話をします。

時代に合わせた方法でこれからも在住外国人に笑顔を

─コロナ禍が収束してもオンラインの活用は続くでしょうか。
オンラインは活用していくと思います。オンライン授業を実際に行ってみて、たくさんのメリットに気が付きました。今後もオンライン授業は継続しつつ、インターネット環境がない方やもっと深く学びたい方は対面の授業を行うといった、双方のメリットを生かした活動を続けていきたいと考えています。
皮肉にも新型コロナウイルス感染症の影響で「オンライン授業」という新しいものを知ることができました。今後もその時代や人に合わせて活動内容などを見直し、在住外国人に日本語を教えていきたいです。そして、日本語を教えるだけでなく、在住外国人が笑顔で日本生活を送ることができるコミュニティーづくりにも励んでいこうと思います。

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