区民向け情報

閉じる

トップページ > 区政情報 > 広報・広聴 > 広報えどがわ > 2021年 > 2021年3月 > 3月15日号 > 特集 桜を通して受け継がれる心

更新日:2021年3月15日

ここから本文です。

特集 桜を通して受け継がれる心

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

画像:えどがわ桜守 伊藤 房代さん

ひらひらと舞う薄ピンク色の桜と、飛び交う「今年もきれいに咲いたね」という声。春になると区内の至る所で見られる光景ですが、これは日々桜の世話をする「えどがわ桜守」の手によって守られているのです。

桜の健康の番人「えどがわ桜守」

北小岩小学校の校庭。ピンクのバンダナを首に巻き、小さなシャベルを手に桜の木の下で熱心に作業をしている女性がいました。えどがわ桜守の伊藤房代さんです。
えどがわ桜守は平成22年にスタートしたボランティア制度で、個人・団体合わせて約1000人の方が登録されています。それぞれが区内の担当地域で、桜の木に病害虫が付いていないか点検したり、肥料を与えたり、何か異常があれば区に報告したりと、年間を通じて活動しています。桜の健康を見守る”番人”といってもいいでしょう。

きっかけは地域への恩返し

「桜はそれぞれ生きようとする力を持っているけれど、人間によって無造作に植えられたものは環境が悪いのでどうしても木の形が悪くなったり、成長が鈍くなったりしがちです。それを整えてあげるのが私たちの役目」。そう話す伊藤さんは、えどがわ桜守開始時から10年近く活動を続けているベテランです。
えどがわ桜守になる前から、公園の清掃活動などを行う公園ボランティアとして活動していた伊藤さん。「まだ子どもが小さかった頃、働きながらの子育てでしたが、近所の人たちが気に掛けてくれて本当に助けられました。子どもたちが大きくなって時間の余裕ができた時、子育て中に受けた恩を地域に返せないかと思って始めたのが公園ボランティアでした」
しばらく公園ボランティアとして活動していた伊藤さんでしたが、えどがわ桜守を募集するという話を聞いて、すぐに桜守としても活動する決意をします。「岡山の実家の近くには桜がたくさんあって、毎年春になるとお弁当を持って友人たちとお花見をしていました。お花見でなくても、ふと桜の所へ行って話し掛けたりして。それくらい桜は身近な存在だったので、桜守と聞いてすぐに『やってみたい!』と思ったんです」

画像:えどがわ桜守のピンクのバンダナ
えどがわ桜守のトレードマークであるピンクのバンダナ。「このバンダナを着けると『今日も桜を元気にしてあげなくちゃ』という気持ちが湧き上がってきます」(伊藤さん)

桜が咲いていない時こそ気に掛けてほしい

こうしてえどがわ桜守となった伊藤さんは、その活動の一環として平成26年に北小岩小学校で「桜の輪 母校の桜を育てようプロジェクト」をえどがわ環境財団と共に始めます。これは年5回の授業を通じて、子どもたちに桜の生態や保全活動について教えることで桜を愛する気持ちを育むとともに、その桜がある地域への愛着も持ってもらうための活動です。
毎年初回の授業で学校内にある桜の本数を尋ねると必ず「えー、分からない」という答えが返ってくるといいます。「みんな花が咲いている時にしか桜の存在を意識しないけれど、花が散った後こそ翌年花を咲かせるための大切な時期なので、ぜひ気に掛けてあげてほしいです」


北小岩小学校では教室の中だけでなく、実際に校庭の桜と触れ合いながら授業をしています。5回の授業を終えると「授業で学んだことを生かして、桜をもっと大切にしたい」と話す児童も

温かい古の心と共に

北小岩小学校にはソメイヨシノやカンザン、フゲンゾウなど28本の桜がありますが、これらは66年前、この地域に小学校ができることを喜んだ地域の方々が持ち寄ったものだといいます。「当時の人たちの心遣いを考えると、この桜を大切にしなくてはと思います。でも時がたつにつれてその心は忘れられてしまったようでもったいない」ー伊藤さんはこのような思いから、桜の手入れだけでなく、昔の人たちの温かい心遣いについても子どもたちに伝えるようにしています。
プロジェクトの開始当初、学校内の桜は状態の悪いものが多かったといいます。その中でも特にか細く花芽を付けない木が、児童たちと行った手入れのかいあって6年目の春についに花を咲かせました。「手をかけた分、咲いた時は本当にうれしかったです。今年度はコロナ禍でいつもどおりに桜の授業ができなかったけれど、これからも子どもたちと一緒に大切に育てていきたいと思います」。そう話す伊藤さんの瞳には、早くも満開の桜が映っているようでした。

区内の桜MAP
開花状況は区ホームページでご覧いただけます

えどがわ区民ニュースでは、コロナ禍の中でも自宅で区内の花めぐりが楽しめる動画を随時更新しています︎

お問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?