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組子細工 田中松夫 田中孝弘 インタビュー

更新日:2009年1月13日

お仕事の内容について教えてください

私と息子(長男)、家内の三人で、組子工芸を専門に手がけています。
主に、欄間や書院障子(飾り障子)・枕屏風等の建具、つい立・屏風等の置物等を作っていますが、最近では、伝統の中から新しい物をと、ピアス・イヤリングやネックレス・かんな屑で作った栞(しおり)なども作っています。
また、以前は建具・置物にしても木曽桧ばかりで細工を行っていましたが、新しい味わいがでればと思い、神代杉・屋久杉の材質を使うなどして、色々工夫しています。

製品を作るのにはどの程度の時間がかかるのですか?

同じ部品を一度に作るなどして時間短縮を図っていますが、屏風などでは延べにすると大体3ヶ月程度でしょうか。屏風などの大きなものは、年間10何本程度ですが、行灯などはもっと量を作っています。
そうして作った製品は、主にデパート等の催事で販売しています。北海道から沖縄まで、年間40〜50箇所程度を、私と長男と2人で交代しながら回っています。
今は年間を通して忙しいので、2人で交代しないと多くは回れません。製品の製作もありますし...
それでも催事中に、実演販売をしながら製品の製作をしないと追いつかない時もあります。
最近は不景気の為か、全ての催事が黒字という訳にはいかなくなってきました。
しかし、実際に使ってくれるお客様との人付き合いは大切にしていきたいと思っています。
地方では、新しい作品を楽しみにしてくれている常連のお客様も多いのですよ。

お仕事を始めたきっかけを教えてください

出身は新潟県です。大工を営んでいた生家に、三男として生まれました。
15歳の時に上京し、江戸川区の建具店に弟子入りしました。というのも、兄の2人は大工を継いだのですが、私は幼少の頃より本立てを作ったり、細かな工作が好きだったこともあり、建具の道を選びました。また、高いところに登るのがあまり得意ではなかったということも理由の一つでもあります。下でできる仕事がいいなぁと思って(笑)。
私が弟子入りした当時は、徒弟制度が根強く残っていて、早朝から工場の掃除等、様々な雑用をこなしました。今思えば大変でしたが、当時は一日の日課でしたし、それほど辛いとは思いませんでした。ただ朝の早起きは少し辛かったですね(笑)。

組子工芸の中で、一番難しいところは?

クデ(噛み合わせ)の加減が一番難しいです。
何本も部品を組合わせるので、噛み合わせがゆるいと、仕上がりがガタガタになりますし、硬いと反り返ってしまいます。極端な話、紙一枚の隙間の差が大変な狂いとなってきます。そのようなこともあり、大きいものほど作り上げるのが難しいのです。
また、このコツは、1+1=2といったように理論化、文書化できるものではなく、職人一人一人が、体で覚えるしかありません。菱組みなら真っ直ぐ通るようなコツがあります。目のとおり具合・曲がり具合等、職人は細かいところでこだわるので違いがあります。成功と失敗を繰り返しながら、そのコツを掴んでいきます。私も修行時代は、何回も失敗の経験がありますよ。

同業者はどの程度いらっしゃるのですか?

組子の主な産地は東北です。
東北地方では現在でも農家住宅が多く、欄間・書院障子等の需要もまだあるので、職人が生き残っていけるのです。
ところが東京では、住宅事情の変化もあり、和室がどんどん減っているので、職人が生き残っていけない現状になっています。
また、住宅の施工方法の変化もそれに拍車をかけていまね。
区内では建具店は多くありますが、組子工芸専門になると私共だけでしょうか....
都内でも、私と同世代の職人は殆どいません。私より年上の人ばかりで、10人いるかいないかだと思います。

気分転換方法について教えてください

以前は釣りに良く出掛けましたが、今は健康ランドなどの風呂が大好きです。
仕事に気持ちが乗らない時などは、息子に言われて良く出掛けています。

お仕事をされていて良かったと思うことは?

後継ぎができたことが一番嬉しかったですね。本当に荷が下りた気分ですよ。
息子は大学を卒業して、一級建築士の資格も取得してサラリーマンとして働いていたのですが、6年前に仕事を継ぐと言ってくれました。
後を継げと言った訳ではないのですが、私の仕事を見ていたのでしょうか、それともこのような仕事が好きだったのでしょうか。
親としては、そのまま働いていれば安定した月給をもらえるのにと複雑な思いもありましたが、本当に良かったと思いました。
その当時は、現在ほどは忙しくなく、仕事も建具を中心に行っていました。
今では息子と一緒に、伝統の中から新しいものをと、色々考えて作っていますが、6年前のままであったら、今仕事をしているかどうかは分かりません。
また息子に社会人経験があったおかげで、デパート等の催事の際に、お客様とのやりとりも上手くいっています。これも本当に良かったと思っています。

今後の目標について教えてください

今までの職人とは、言われたものを作るだけが多かったのですが、これからは創造性などが求められると思っています。
自分で考えて、作って、商売にできる。こんなに良い仕事はないと思います。
また、後継者もできましたし、仕事も順調ですので、今が一番幸せですね。
今は家族で、今年2歳になる孫娘に3代目を継がそうかと、冗談を交えて話しています(笑)。

問い合わせ先

このページは生活振興部 産業振興課が担当しています。

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