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組紐 奥田禄郎 インタビュー

更新日:2010年9月2日

お仕事の内容について教えてください

主に着物の帯等の和装品に使われる、組紐の製造・卸をしています。
一概に組紐といっても、帯締め(長い紐)と羽織紐の大きく二つに分かれます。
それぞれの製造元に得意分野があり、私のところは特に羽織紐を得意としています。
特に男・女の羽織紐は、業者仲間では「元木(屋奥田商店)の紐」と言われて名が知られています。
そうした得意分野があることもあり、昔から問屋さんには可愛がってもらったのですが、今でもその流れを汲んで「奥田のところに行けば、何か変った物があるのではないか…」と注文をもらったりしています。
また、今は息子と2人でこの仕事をしていますが、腕は私よりずっと上ですよ(笑)。

同業者はどの程度いらっしゃるのですか?

東京で代々続いているような組紐屋というと、両手で足りるくらいしかいないと思います。
その中でも、純粋に組紐だけを扱っているところは3件か4件しかありません。
後は紐の他に、和装小物等を色々扱ったりしています。
残念なことに、紐だけでは仕事が成り立たなくなっているのですよ。
組紐以外のものを取り扱っていないのは、私たちのところだけかもしれませんね(笑)。
また、意外ですが人形で有名な埼玉県の岩槻に同業者が多くいるのですよ。
人形屋さんも多いけど、組紐屋さんも多い。
人形の陰に隠れていますが、組紐も古い歴史があります。
一体数百万円もする高価な人形の甲冑の紐に、手で組んだ紐を使ったのがことの始まりのようです。
ただ、ここのところ4・5年の間に、数が少なくなってきているようです。
かつては、東京の下町には良い腕を持った職人さんがたくさんいたのですが、昭和の30年ころにはほとんどいなくなってしまいました...

お仕事をはじめられたきっかけについて教えてください。

私は今年で74歳になります。
22歳の頃からこの仕事をしていますので、かれこれ52年になりますが、他の職人さんのように、家業を継ぐといった形でこの仕事をはじめたのではありません。
余談になりますが、私の父は力士でした。
引退後、音羽山という年寄になり、音羽山部屋という相撲部屋を開いていたのですよ。

力士になろうとは思わなかったのですか?

お相撲さんには簡単にはなれませんよ(笑)。
体格にも恵まれないと駄目ですし...
父親の勧めもあり、最初は地元の信用金庫に就職しようと考えていました。
そして内定までもらっていて、手形のことでもやってもらおうかと、先方の人と冗談交じりに話していたのですよ。
ところが私の両親が、私の師匠でもある元木俊之助という人に「銀行なんか入れたってたいしたことないんだから、私のところに手伝いによこしたら、なんとか食えるようになるんだから」って、説得されてしまったのです(笑)。そしてそこに手伝いに行っている内に、この道に入ってしまいました。
今考えるとどちらが良かったのですかねぇ(笑)。

修行時代のお話について聞かせてください。

先にもお話しましたが、名門の紐屋の番頭をしていた元木俊之助という人が、引退して自分で独立した時に、手伝ってくれないかということでこの道に入りました。
ところが一緒に仕事をはじめて3年後に、その元木さんが亡くなってしまいました。
その後はずっと1人で仕事をしなければならなくなったのです。
商売の「しょ」の字も知らない若造でしたから、周囲の先輩方には随分どやされました。そうやって何とか仕事を覚えさせてもらったのですよ。

一人前になるのにどの程度かかりますか?

見て作れるようになるまで大体5・6年ですかね。
組んだり、失敗したり... こればかりは長年の経験によるものですね。
頭でなくて、自然に体が覚えていくのですよ。

この仕事をしていて良かったと思うことを教えてください。

色々な人に出会えたことでしょうか。商売というのは、利害関係だけではなく、人間の裏表がよく分ります。そういうことをたくさん勉強させてもらいました。
儲けたことも儲けたけど、色々な人生の面白い面・楽しい面・悲しい面を見てお金では換算できないくらい勉強になりました。
また、この道には定年がないことも良かったと思います。自分自身の稼ぎで、何とか楽しくやっていけるじゃないですか。
それが一番いいと思うね。生涯現役ってことですよ(笑)。

問い合わせ先

このページは生活振興部 産業振興課が担当しています。

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