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鋳金 後藤明良 インタビュー

更新日:2010年1月14日

お仕事の内容について教えてください

金属を加工して物を作る金工を行っていますが、中でも、鋳金・鋳物と呼ばれている技術を使って花生け・ジュエリー等を作っています。
鋳金とは、蝋や石膏などで作った原型を型にとって、その型に溶けた金属を流し込んで作品を作る技法です。
現在では、展覧会出展用の大きな花生けは、製作に時間もかかりますので年間2〜3作品、エンゲージ・マリッジリングやアクセサリー・ジュエリーは数十の単位で作っています。
お客さんと納得いく迄話し合って作る一点物のリングは大変喜ばれています。
花生け等を作る際には、素材として主に朧銀(ろうぎん)という金属を使っています。
朧銀とは青銅に銀を少し混ぜたもので、この金属を使うと、出来上がってすぐの作品には、焼けた銅の黒い地金に白く銀が浮いてくるのです

作成にあたって一番難しい・手間がかかるところは?

金工の中でも彫金は様々な色を使っていて華やかなのですが、鋳金は仕上がりも作業も地味なものです。
鋳物は、原型を作ったら作品の9割が出来ているといっても過言ではありません。
原型は、人それぞれが持っているセンスの塊です。
後は金属を型から取り出し、表面を如何にきれいに仕上げるかという作業のみになります。ですから原型を作ることに、まず一番神経を注ぎます。
また、時間的なことをいえば、仕上げに一番時間がかかります。
型に金属を流し込む時には、必ず失敗はあります。
金属の特性上、溶けている時はガスを吸い、冷えて固まる時はガスを出します。溶けた金属から、ガスが上手く出てくれればよいのですが、中に残ってしまうと作品に穴があいてしまいます。その穴を埋めていく、仕上げはそういう作業になります。
原型を作った時の自分のイメージを壊さないように、置き換えた金属の物で如何に忠実に原型の再現が出来るかが、仕上げのポイントです。
鋳物にしたすぐ後は、絶対に原型以上にきれいに出来ません。
必ず何処かに欠点があり、その欠点を上手く繕ってあげて、判らないようにして、自分の意匠を如何に作品に表現して挙げられるかが重要です。

これまでの経歴と、お仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

私は、昭和41年長野県に生まれです。
父親の仕事の都合上、幼少の頃は日本各地を転々としたのですが、大学入学の際に上京しました。大学は美術大学に入学したのですが、金属工芸を専攻していたわけではなく、機械的なものを作りたくて、プラスチックのクラフトを専攻していました。
一見、現在の仕事とかけ離れているように感じられますが、大学時代も原型を作って、樹脂で型を作ってプラスチックを流し込んで作品を作っていました。
例えば、強化プラスチックで照明器具やイス等を作ってみたりとか...。
素材が違うだけで、技術的には同じ物であり、どんなものでも応用が出来るのです。
また手で作る作品だけではなく、工業製品でも原型を作り、金型をおこして素材を成形するという原理は同じです。
大学卒業の際に、就職活動をしてデザイン関係の会社から内定をいただいたのですが、そこは手を動かして物を作る現場ではありませんでした。
素材の説明や図面を引くことがメインとなる職場で、大学時代、自分で汚れながら手を使って物を生み出すという作業をしていたので、机に向かっているだけの仕事が飽き足らなくなり、内定を辞退してしまいました。
そこで、お世話になった教授に相談し、丁度アシスタントを探していた金属工芸の作家を紹介してもらいました。そしてその作家の工房を訪ねたのですが、これはおもしろそうだと見事にはまってしまいました(笑)。
当時の給料は小遣い程度で、生活はきつかったのですが面白かったですね。

一人前になるのにどの程度かかるのですか?

大学卒業後、すぐこの道に入った訳ですから、かれこれ15年のキャリアですが。この世界ではまだまだですよ。
日本工芸会の金工部会で、鋳金をやられている私のすぐ上の年代は50代の方です。50代〜60代前半で中堅どころといったところです(笑)。
重い金属を扱うので重労働が多いのですが、80歳すぎても現役の作家もいらっしゃいますよ。
私は15年のキャリアですが、まだ納得できる作品は出来ていません。
その時々は納得して作っているのですが、過去に作った物を持ってきて、ここはこう、あそこはこうと必ず思うものです。
その時々に一番、自分が出来ることで最大限のことをやっているという感覚です。
年に幾つも製作することはできないので、毎年一つのテーマを設定して創作に取り組んでいますが、後から見返してその年毎に反省点が出てきます。

この仕事をしていて良かったと思うことは?

手を動かして物を作ることができるということは嬉しいですね。
物が完成した時には、やったという充実感が得られます。
また、今年で11年連続で日本工芸展に入選しているのですが、入選発表の新聞紙上で自分の名前を見つけるときは嬉しいですね。
9月1日前後が新聞発表なのですが、朝まで起きて新聞が配達されるのを待っています。
その成果が認められて平成11年に江戸川区から文化奨励賞をいただきました。区長さんから直々に賞状をいただいたのですが、あの時は本当に緊張しましたね(笑)。

今後の目標について教えてください

生涯現役で物を作ることができたら良いと思います。
年をとれば、作品のサイズは小さくなるかも知れませんが、物を作ることが出来るうちは頑張っていきたいと思っています。
物を作りたくても作れなくなってしまってはお終いです。
生きる糧がなくなってしまいます。
先にもお話しましたが、先輩の作家の皆さんを目指して今後も頑張っていきたいと思っています。

作品紹介

後藤明良さんの作品はこちらでご覧いただけます。

後藤明良さんの作品紹介


後藤明良さんは、美術大学(多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学)と連携し、新しい伝統工芸製品を創る えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト に参加しています。プロジェクトで創作した製品はこちらをご覧ください。
・プロジェクト製品紹介 1
・プロジェクト製品紹介 2

えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト

問い合わせ先

このページは生活振興部 産業振興課が担当しています。

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