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寒風になびく日本手ぬぐい 染色作業最盛期【11月27日】

更新日:2010年8月13日

 区内にある染物工場で、お歳暮や年賀の贈答用に使われる、日本手ぬぐいの染色作業が最盛期を迎えています。

 昔ながらの製法を伝えている村井染工場(一之江6丁目)では、高さ15メートルの干し台に約2千本分の手ぬぐいが、天日干しにされています。白や藍など様々な色や模様で染められた手ぬぐいが寒風になびく姿は、まさに冬の風物詩。
 作業は10月中旬から12月26日まで、約7万本を仕上げる予定。村井さんは「今、主流のプリント加工とは異なる、日本手ぬぐいの良さをこれからも伝えていきたい」と笑顔で話してくれました。
 中小河川が多い江戸川区には、染めの後の“洗い”を行う清流を求めて、関東大震災で被災した墨田区周辺の染物屋が数多く移転し、最盛期の昭和30年代には30軒ほどに上りました。しかし、タオルの普及や贈答品の多様化、高度経済成長期の河川の汚濁により年々廃業していき、ここ数年は都内で十数軒、区内で4軒から5軒となっていましたが、後継者難や職人の高齢化を理由に、2年前から一挙に数軒が廃業し、都内ではわずか6軒(葛飾区、町田市、板橋区)を残すのみとなってしまいました(区内では3軒)。

 そのうちの一軒の有限会社村井染工場は、昭和11年に先代の記念男(きねお)さんが江東区亀戸で創業。昭和14年に現在地に移転し、目の前の一之江境川で“洗い”を行っていました。当時は一面の水田で、一之江境川の水を田に引いていた農家からは、“洗い”作業の悪影響を心配する声もあったそうですが、染めに使う糊(餅粉などが原料)を求めて小魚が増えたり、真菰(まこも)が青々と繁殖する様子から、近隣の農家からも喜ばれ、地盤沈下で一之江境川の水門を閉じる昭和35年頃まで、川での“洗い”は続きました。現在、一之江境川は親水公園に生まれ変わったため、“洗い”は井戸水を引いて、工場内で行っています。
 村井染工場を訪れると、干し台に掛けられた約200本もの手ぬぐい(反物)が、肌寒い風に吹かれながら、ゆったりと舞っていました。

 代表は「美空ひばりさんも常連だったんですよ」と話す、村井米扶(都認定伝統工芸士:平成2年認定)さん。昭和23年、12歳のときから家業に携わりました。昭和32年に、2代目として家業を継ぎ、この道一筋に生きてきました。今は奥さんや長男の光寿さん夫妻ら総勢10名が、手作業で手ぬぐい染めを行い、伝統の技を継承しています。工場では手ぬぐいを中心に、浴衣や半纏(はんてん)、のれんなどを製造しています。
 手ぬぐい染めの作業は、(1)枠に固定した型紙(絵柄)をあて、長尺の白布に防染糊をヘラで刷り込む『形付け』、(2)型付けした布を柱染台に載せて、染色作業を行う『染め』、(3)形付けの糊を落とす『洗い』、(4)洗った手ぬぐいを脱水機にかけ、物干し台で乾かす『干し』、(5)干した手ぬぐいを丸め込む『地巻き』、(6)染め上がりや糊の落ち具合を確認する『仕上げ』、(7)延ばした生地を畳み、一本の長さにする『裁断』の7工程。一反(約10メートル×35センチメートル)から、10本から11本の手ぬぐいが出来上がります。
 日常生活ではタオルが普及し、手ぬぐいは芸能人の舞台公演で配られたり、日本文化を海外へ伝える小道具として使われることが多くなりました。また、最近はお歳暮や年賀の贈答用としての用途は減る傾向にあり、夏祭やイベントでの注文が徐々に伸びてきています。このため、以前は年賀用が全体の4割近くを占めていましたが、今では2割5分ほどに。それでも一年で一番忙しいのは、やはりこの時期。今年も浅香光代さん、橘屋円蔵さんといった常連の芸能人のほか、様々な人から注文がきているそうです。
 商品は基本的に“オーダーメイド”。好きな絵柄を持ち込んだり、長さも決めたりすることができるため、世界にたった一つの手ぬぐいを作ることが可能です。最近では、ロック音楽グループ(B'z)や大学のサークルなど、若年層からの注文が増えているそうです。
(2003年12月3日 掲載)

問い合わせ先

このページは経営企画部 広報課が担当しています。

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